コンクールの曲

2004年5月14日 音楽
決まった。バッハのイタリア協奏曲をやることにした。やっぱ一度は弾いたことがある曲がいいだろうということで。これは大学一年の時にで弾いたんだけど、やっぱ一生に一度しか出れない三田祭ということで、かなり気合を入れて練習してたからまだ指が覚えてた。今日また分析し始めたけど、一年生の時には全然発見できなかったことが見えてきて呆然とした。今思うとあのときの演奏は全く何だったんだろうか。この曲を理解していると思い込んでいるだけで全く何も分かっていなかった。浅ましいことだ。ただただリズム練を死ぬほどしてとりあえず音符をきちんと拾えて指が動くようになったからといって、それがきちんと曲を完成した、というわけではない。でも当時は自分はもうこの曲を完成させたと思っていた。ただ愚かなだけだった。ただ弾くだけじゃ駄目だ。ただ音符を拾うだけなら誰だって出来るってことだ。

最初はラヴェルとかドビュッシーとかフランス系をやろうと思ってたけど、今思えばやっぱりバッハにして良かったかもしれない。昔には見えなかったものが見え始めたから。今新曲をやりだしたら、たぶん今までのように流れ作業でしか曲をみて行けなかったかもしれない。この曲を弾くと初心に戻る気がする。またこの曲から全てが始まる気がする。

ただこの曲で全国大会で入賞は難しいかもしれない…というか全国に行けるかすら危うい。でも絶対に予選は通過してやる!!

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